シンクロと自由 (シリーズ ケアをひらく)
村瀬 孝生 (著)
◎介護現場から「自由」を更新する!
思いは違っても
体は勝手にシンクロしてしまう。
それを頼りに介護は始まった。
しかし、老人は抗う。
シンクロはズレはじめる。
そのときだ。
くっきりとした輪郭を持ったひとりの老人が
ぼくの目の前に現れたのは――。
「こんな老人ホームなら入りたい! 」と熱い反響を呼んだNHK番組「よりあいの森 老いに沿う」。その施設長が綴る、自由と不自由の織りなす不思議な話たち。
万策尽きて、途方に暮れているのに、希望が勝手にやってくる。誰も介護はされたくないし、誰も介護はしたくないのに、笑いがにじみ出てくる。しなやかなエピソードに浸っているだけなのに、気づくと温かい涙が流れている。
⇒珠玉というには面白すぎる、老人性アメイジングな物語集です。
著者について
村瀬孝生(むらせ・たかお)
特別養護老人ホーム「よりあいの森」、「宅老所よりあい」、「第二宅老所よりあい」の統括所長。
1964年生まれ。東北福祉大学卒業後、出身地である福岡県飯塚市の特別養護老人ホームに生活指導員として8年勤務。その後福岡市で、下村恵美子さんら女性3人が設立した「宅老所よりあい」にボランティアとしてかかわる。よりあい設立の経緯については、鹿子裕文『へろへろ』(ちくま文庫)に詳しい。著著に『おしっこの放物線』(雲母書房)、『ぼけてもいいよ』(西日本新聞社)、『増補新版 おばあちゃんが、ぼけた。』(よりみちパン! セ、新曜社)など。
出版社 : 医学書院
発売日 : 2022/7/11
言語 : 日本語
単行本 : 296ページ