風をとおすレッスン: 人と人のあいだ (シリーズ「あいだで考える」)
田中 真知 (著)
正解のない問いを考え、多様な他者と生きる
不確かな時代を共に生きていくために必要な
「自ら考える力」
「他者と対話する力」
「遠い世界を想像する力」
を養う多様な視点を提供する、
10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。
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『風をとおすレッスン――人と人のあいだ』
中東やアフリカで長年過ごしてきた著者が、旅の経験や、古今東西のさまざまな文化や文学作品などの例をとおして、人と人との「あいだ」、また自分自身の中の「あいだ」を見つめ、そこに風をとおし、互いに自由になれる関係をつむぐ道を考える。迷いや悩みの多い10代やすべての方たちにとって、「私」も他者も大切に、軽やかに生きていくレッスンとなる一冊。(装画:nakaban)
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【目次】
はじめに
1章 「私」の中の小さな私たち
あひるとかっぱと旅してみれば
「私」の中の小さな私たち
人を絶望から救いあげる力とは
2章 対話と〈間【ま】〉
村の寄り合いとオープンダイアローグ
他人が考えていることが、すべてわかったら……。
対話の空間をつくるために
「むだ」が教えてくれるもの
3章 人への距離
レコードと恋愛
ちがう人生があったかもしれない
カメと、期待しないコミュニケーション
たまにはダチョウになってみる
「無敵の人」と馬鹿一
4章 物語と焚き火の時間
焚き火の時間
ひとりでいること、いっしょにいること
出会った関係に別れはない
おわりに
人と人のあいだをもっと考えるための 作品案内
著者について
田中真知(たなか・まち)
1960年東京都生まれ。作家、あひる商会CEO、立教大学観光研究所研究員、元立教大学講師。エジプトに8年にわたって滞在し、中東・アフリカを旅して回るなかで、コミュニケーションや対話について考えるようになり、あひる商会を設立。著書に『旅立つには最高の日』(三省堂)『美しいをさがす旅にでよう』(白水社)『孤独な鳥はやさしくうたう』(旅行人)『増補 へんな毒 すごい毒』(ちくま文庫)ほか多数。『たまたまザイール、またコンゴ』(偕成社)で第1回斎藤茂太賞特別賞を受賞。
出版社 : 創元社 (2023/8/10)
発売日 : 2023/8/10
単行本 : 160ページ