「くどうれいんさん寄稿」よむ処方箋01 失恋
本と羊が開店したのは2020年夏の終わりでした。副店主がある一冊の本をどこからか見つけて来ました。愛媛松山でデザインの仕事をなさっているERIMAKI(襟巻編集室)が出されたこの一冊に惹かれて入荷しました。おそらく個人出版として仕入れた第一号だった気がします。あれから四年がすぎ、どうしてるんだろう、02を出さないのかなと思い出しては記憶の片隅に消えていました。ところが先日(24年5月)にERIMAKIのハタノエリさんがサプライズでご来店。初対面でした。そこでこの「失恋」の話をしたら在庫があるとのことで4年ぶりに再入荷しました。失恋ソングプレイリスト(Spotify)のQRコードも付いていますのでぜひ失恋ソングを聴きながら、心をなぐさめてください。え?失恋してない?そもそも・・・それでもいいです。ぜひ!読んでみてください。(店主)
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ERIMAKI(襟巻編集室)の代表作とも呼べるこの本(失恋本)は、デザイナーMAKIの失恋が引き金になり生まれました。失恋したときに手にすれば、だれかが癒える処方箋のような本の構想は、岩手の歌人・くどうれいんさんをくどくことから始まりました。
表紙は、破れた紙片に失恋の痛みを重ね、実際に手でびりっとちぎったものをデザイン化しています。写真は当時、東北に住んでいた写真家竹内いつかさんを起用。街に沈殿する切なさを捉えた写真と、失恋のエッセイを組み合わせました。失恋本ができあがるころには、MAKIの失恋はすっかり癒えるというオチもあり。ふしぎなことに「この本を読んだら、恋が叶った」という吉報が相次いだことから(これ、ほんと!)、ご利益本とのうわさも積極的に流しています。
制作年:2019
編集:ERIMAKI/ERI
デザイン・装丁:ERIMAKI/MAKI
写真:竹内いつか
【本の仕様】
サイズ:128×188mm
50頁