kotoba 56 2024年夏号

コトバ編集室 (編集)

特集
喫茶店と本

30年間で半減したというニュースもある、喫茶店。
本を買った足で喫茶店に寄り、コーヒーや紅茶を飲みながらページを開く。かつてあった、そうしたカルチャーは現在、どうなっているのでしょう?
そもそも「純喫茶」とはどういう場所だったのか? カフェとはどう違うのか?
町との関係、リモートワークの場所なども踏まえながら、喫茶店と本の関係の「現在進行形」を探る特集です。

Part1今なぜ喫茶店なのか
仲俣暁生 新宿・風月堂からドーナツショップまでの距離――「現代文学」と喫茶店
堀部篤史 『喫茶店のディスクール』余録と補遺
川口葉子 愛ゆえに語りそこなう喫茶店
山田果凜 コーヒーのほろ苦い現実
加藤ジャンプ 喫茶店コラム(1) 喫茶店と酒
Part2喫茶店のダイバーシティ
澁川祐子 「純喫茶フード」の日本史
高井尚之 オマケとオトクの「喫茶王国」名古屋――コメダとモーニングの「儲けのカラクリ」
編集部 「一服一銭」喫茶店のルーツをさぐる
友清 哲 憩いを生み出すブックカフェというビジネスモデル。その現在地を追う
野崎 歓 パリのカフェは自由の領土
おさんぽ神保町 神保町と喫茶店の深い縁について
加藤ジャンプ 喫茶店コラム(2) 喫茶店とカップアンドソーサー

Part3あの人と喫茶店
片山淳之介 書店と喫茶店の間、そこからあふれるもの
菊地成孔 なぜ、ジャズ喫茶はコーヒーがまずいのか?
熊谷あづさ 本と作家と喫茶店
程尚 日本の喫茶店のリアリティやレギュレーションを超えたなにか

【特別企画】 泉賢太郎 今読むべき化石を知る本15冊

【連載】
大岡 玲 写真を読む
山下裕二 美を凝視する
石戸 諭 21世紀のノンフィクション論
大野和基 未来を見る人
木村草太 幸福の憲法学
橋本幸士 新連載・物理学者のすごい日記
嬉野雅道 だから僕らは出会わなければならないのです。
鵜飼秀徳 ルポ 寺院消滅――コロナ後の危機
赤川 学 なぜ人は猫を飼うのか?
阿川佐和子 吾も老の花
木村英昭 月報を読む 世界における原発の現在
木村元彦 新連載・言葉を持つ
小松由佳 人間がいない土地
おほしんたろう おほことば

【kotobaの森】
著者インタビュー 岩尾俊兵 『世界は経営でできている』
マーク・ピーターセン 英語で考えるコトバ
大村次郷 悠久のコトバ
吉川浩満 問う人
町山智浩 映画の台詞

出版社 ‏ : ‎ 集英社
発売日 ‏ : ‎ 2024/6/6
雑誌 ‏ : ‎ 228ページ

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