テイラー 声をさがす物語
みたらし加奈 (著, イラスト)
出版社 : ハガツサブックス; 四六判版
発売日 : 2021/12/18
言語 : 日本語
単行本 : 328ページ
「きみはきみのまま、自由になっていい」 片方しか翼を持たない天使・テイラーは、その横暴な振る舞いを見た神さまに「声」を奪われてしまう。 “本当の"声を取り戻したければ「旅」に出るようにと、下界におろされたテイラーは、そこでさまざまな「痛み」「孤独」「葛藤」を持つ人間たちを出会う。 自分らしさとは、自分を愛するとはなんなのか——。 あたたかさを知らなかった天使の、はじめての冒険の物語。 * * * 「劇的な変化やハッピーエンドが待っているわけではなく、それぞれの人生が交わり、そして離れていく。それこそが『生きていく』ということなんだと私は考えています」(あとがきより) 人と距離を置いたり、痛みをなかったことにしようとしたり、自己肯定感が低かったり、他人からの「こうあるべき」に縛られてしまっていたり……人生はいつだってハッピーエンドなことばかりが繰り返されるわけではない。私たちが生きていく過程で起こり得るさまざまな苦しみを題材に、臨床心理士がつむぐ、自分の心を大切にするための物語。
著者について
みたらし加奈(作・絵) 臨床心理士。総合病院の精神科で勤務したのち、ハワイへ留学。帰国後は、フリーランスとしての活動をメインに行いつつ、SNSを通してメンタルヘルスの情報を発信。現在は一般社団法人国際心理支援協会に所属し、カウンセリングを行っている。性被害や性的同意についての情報やメッセージを伝えるためのメディアを運営するNPO法人『mimosas(ミモザ)』の副理事も務める。著書に『マインドトーク あなたと私の心の話』(ハガツサブックス)がある。