一般社団法人くわくわ企画 (編)
「自己管理」という言葉のもと、心身の状態が安定していること、常に健康であることが、社会で生きていくための必要条件のように扱われる現代において、実際は、多くの人が心身のゆらぎを抱えたまま生きています。
本誌は、そうした状態を例外ではなく前提と捉え、文化・思想・医療の視点から「健康」を問い直すことを目指す「カルチャー・健康マガジン」です。映画、音楽、文学、医療、社会思想など多様な領域の書き手・話し手が集まり、強制される健康ではなく、自分のための健康のあり方・目指し方を見つめ、自分の心身とともに生きていく方法を考えます。
本誌の特長
- 「健康になる」ではなく「健康を問い直す」カルチャー誌
- 文化・思想・医療を横断する執筆陣
- 不調やゆらぎを抱えたまま生きる人のための視点の提案
創刊背景 ー なぜ今、問うか ー
近年、ウェルビーイングやセルフケアといった概念が広がる一方で、「常に健やかであること」を暗黙の前提として求める圧力も強まっています。
しかし多くの人にとっての現実は、不安定さや不調とともに生きる日々にあります。『(un)cured』は、このギャップに対して、自己管理の幻想を離れ、揺らいだままでも健やかに生きる可能性を見出すことを目的に創刊されました。
健康と不健康の間を生きる、現実的な私たちのための文化や言葉を編むことで、まず、自分のために健やかであることを、読者の方々ともに目指していきたいと考えています。
編集コンセプト
安定して調子良くい続けられるというのは、ほぼ幻想じゃないですか。
不完全・不安定であることを前提として、そういう自分と共に生きていくための話をしたい。
── 本誌収録コンテンツ『「ただ居る」ことの難しさ』より
社会が求める「健康な姿」と、実際の人間の心身の状態には大きなギャップがあります。『(un)cured』は「健康になる方法を教える雑誌」ではなく、自分にとっての健康を捉え直すための雑誌です。
収録コンテンツ
※以下、著者/取材協力者敬称略
インタビュー・対談
成長以外も生である──『ナミビアの砂漠』監督インタビュー
山中瑶子 西森路代
身体と和解したい会議
田島ハルコ × 河井冬穂
命だけでは生きられない──医師と元・スペースシャワーTV運営代表が語る「不要不急」のカルチャーについて
近藤正司 徳田嘉仁
Which 健康(ヘルシー) do you like?
健康(ヘルシー) by ホリヒロカズ
「ただ居る」ことの難しさ──(un)cured創刊に寄せて
徳田嘉仁 河井冬穂
読書特集
健康と病をめぐる読書処方箋──「病んでいる」のは誰のせい?
宇野常寛 高島 鈴
映画特集
わたしという宇宙でもがいて生きる、uncured な映画たち
ゆっきゅん
論考
ポップミュージックが歌う「健康」のイデオロギー
つやちゃん
読書とキュア──因習村ミステリーに見る「癒やし」の構造
速水健朗
唯ぼんやりした不調──自律神経を批評する
福尾 匠
エッセイ
「自然」でいるより「自分」でいたい
土門 蘭
人生の夜の過ごし方 vol.1
tofubeats
リサーチ
今日からはじめる読書セラピー
寺田真理子
わたしの回復手順
絶対に終電を逃さない女 横道誠 他
発行
くわくわ企画
企画・制作
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