クソッタレな俺をマシにするための生活革命
済東鉄腸 (著)
初の著書にして、読者・著名人から絶賛の異色エッセイ『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』著者・済東鉄腸、待望の最新刊!
千葉の子供部屋からほとんど出なかった引きこもり生活から一転、『千葉ルー』刊行後、インタビューにラジオに引っ張りだこの毎日。他者の中で揉まれ、自身を相対化するにつれて「社会の中で俺って一体、なんなんだ? 男らしさってなんなんだ?」という問いにつきあたる。人生を振り返ってみると、これまで「男らしさ」に悩んだことがなかったのは、そもそも「人間として」自分に自信がなさすぎるからだった……!
「自分の男性性に罪悪感を持って卑屈になるんじゃなくて、もっと自分を、俺を愛したっていいんじゃないか。そうなってから初めて、他者と倫理的に、健全に関われるのではないか」
人間として、男として。自らの手で選び取った「男」という性をよりマシなものにするため、脱引きこもりを目指して冒険に出る。とはいえそれは地元のショッピングモールと、自宅の往復がほとんど。放棄してきた「生活」の細かな実践、生身の人間との関係構築へと少しずつ歩み出す。そして思いは、最も身近で最も遠かった他者である両親へ──
自信を持って「俺」として生きるために。熱くて小規模な冒険がいま始まる!
済東鉄腸(さいとう・てっちょう)
1992年千葉県生まれ。映画痴れ者、映画ライター。大学時代から映画評論を書き続け、「キネマ旬報」などの映画雑誌に寄稿するライターとして活動。その後、ひきこもり生活のさなかに東欧映画にのめり込み、ルーマニアを中心とする東欧文化に傾倒。その後ルーマニア語で小説執筆や詩作を積極的に行い、現地では一風変わった日本人作家として認められている。コロナ禍に腸の難病であるクローン病を発症し、その闘病期間中に、noteでエッセイや自作小説を精力的に更新。今はガリシア語とルクセンブルク語を勉強中。趣味は東京メトロ1日乗車券を使って東京メトロ圏内のチョコザップをめぐること。注目している若手芸人はどくさいスイッチ企画、忠犬立ハチ高。一番懐かしく思うのは、ゲームソフトを一旦買えばアップデートやいくら課金すればいいかを考えずにただ無邪気に楽しめた時代。2023年に刊行した初の著書『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』は8刷に。
出版社 : 左右社
発売日 : 2024/11/30
単行本(ソフトカバー) : 256ページ
寸法 : 18.8 x 12.8 x 2 cm