病と障害と、傍らにあった本。
齋藤 陽道 (著), 頭木 弘樹 (著), 岩崎 航 (著), 三角 みづ紀 (著), & 8 その他
出版社 : 里山社
発売日 : 2020/10/25
言語 : 日本語
単行本 : 256ページ
病や障害のつらさは、心身の苦しみのみならず、固有な症状や想いを抱え、孤立すること。そんな時、心を通わせた存在となった本はあったのか。それぞれの病や障害の実情と、本の「生きた読まれ方」を味わう、12 人の著者によるオムニバス・エッセイ集。 【本を知る】 齋藤陽道「母の絵日記」/頭木弘樹「本嫌いが病気をして本好きになるまで」/岩崎航「病をふくめた姿で」 【本が導く】 三角みず紀「物語に導かれて」/田代一倫「写真と生活」/和島香太郎「てんかんと、ありきたりな日常」 【本が読めない】 坂口恭平「ごめん、ベケット」/鈴木大介「本が読めない。」 【本と病と暮らしと】 與那覇 潤「リワークと私――ブックトークがあった日々」 森まゆみ「体の中で内戦が起こった。〜原田病と足るを知る暮らし」 【本と、傍らに】 丸山正樹「常にそこにあるもの」/川口有美子「それは、ただ生きて在ること」
出版社からのコメント
病名や障害の名前ではひとくくりにできない、その実情。それゆえに、心身のつらさのみならず、誰とも分かち合えない想いに、孤独に陥りがちになる。そんな時、外の世界と自分の内とを繋ぐ「窓」となる本は、あったのか。12人12様の病や障害の体験と本との関わりについて綴る本書は、固有な体験としての病や障害の実情と、生きることの「意志」の現れでもある「読む」ことの力を伝える一冊です。