17歳からの民主主義とメディアの授業 ぶっちゃけ、誰が国を動かしているのか教えてください
西田 亮介 (著)
出版社 : 日本実業出版社
発売日 : 2022/3/25
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 337ページ
政治に興味はありますか? 「なくはないけど、よくわからない」という感想を持つ人は多いのではないでしょうか? 選挙へは行っていますか? と聞かれれば、「特に理由はないけど行っていない」という人も多いはず。どうして、私たちと政治はこんなに遠ざかっているのでしょう。そして、遠ざかったままでいいのでしょうか? 政治に興味を持たないまま10年経ち、20年経ち、取り返しのつかない状況になってから「あのとき興味を持っておけば」と後悔するのは避けたいところ。メディアと政治が専門の社会学者・西田亮介先生と、日本の政治のいままでとこれからを学びませんか? 日本のこと、政治のことをわかりやすく知りたい。そんな要望にお答えする西田式白熱講義、いよいよ開講です!
出版社からのコメント
●気鋭の社会学者と日本について考えてみた
「日本社会や日本の政治は、諸外国と比べて悪すぎるわけではない」「しかし、ベストではない」
と、政治とメディアが専門の社会学者・西田亮介先生は言います。
若者はずっと不況の社会を生きています。コロナで活動を制限され、社会には「自己責任論」が蔓延し、政治や社会の恩恵を受けていないと感じることも多々あります。
それでも、日本は「暮らしやすい豊かな国」なのでしょうか?
本書は、そんな素朴な疑問を手がかりに、日本のいまを読み解く1冊です。
●政治に興味がないあなたもグイグイ読める!
「日本大丈夫?」 と思ったからといって、政治の本を読むのは正直、ハードルが高い。本書はそんなあなたのため、徹底的にわかりやすくつくりました!
生徒の素朴な質問に先生が答える形の本文は、むずかしい言葉は極力言い換え、言い換えられない言葉は丁寧に説明。過去のことを知らなくてもこの1冊で完結するように、必要な歴史知識は要所で解説。著者の西田亮介先生は、忖度なしのド直球で疑問に回答。歴史や専門用語を知らなくてもスラスラ読めます!
●「価値」と「コスト」で読み解く知的探究
政治や日本のことを知らなくても、生きていけます。でも、どうして、政治に興味が持てないのでしょうか。
それは「価値」と「コスト」が見合っていないからだと西田先生は指摘します。本書は政治と日本社会の入門書ですが、よくありがちな「三権分立のしくみ」なんて説明はありません。その代わり、「価値とコスト」から日本の政治を読み解く試みを行なっています。
いま、ここにある現象について、われわれはどう立ち向かうか。気鋭の若き学者の「価値」と「コスト」の巡るスリリングな思考を共有し、体験できます。
著者について
西田 亮介(にしだ・りょうすけ)
1983年、京都生まれ。専門は社会学。博士(政策・メディア)。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。慶應義塾大学総合政策学部卒業。同大学院政策・メディア研究科修士課程修了。同後期博士課程単位取得退学。
同助教(有期・研究奨励II)、独立行政法人中小企業基盤整備機構リサーチャー、立命館大学大学院特別招聘准教授などを経て現職。
著書に『メディアと自民党』(角川新書、2016年度社会情報学会優秀文献賞)、『なぜ政治はわかりにくいのか:社会と民主主義をとらえなおす』(春秋社)、『情報武装する政治』(KADOKAWA)、『ネット選挙 解禁がもたらす日本社会の変容』(東洋経済新報社)などがある。