つながり過ぎないでいい——非定型発達の生存戦略
尹 雄大 (著)
出版社 : 亜紀書房
発売日 : 2022/5/25
寸法 : 12.9 x 1.6 x 18.8 cm
《コミュニケーションで悩む人たちへ》
コミュニケーションや感情表現が上手できないと悩んだ著者はやがて、当たり障りなく人とやり取りする技術を身につけていく。
だが、難なく意思疎通ができることは、本当に良いこと、正しいことなのか。
なめらかにしゃべれてしまうことの方が、奇妙なのではないか。
「言語とは何なのか」「自分を言葉で表現するとは、どういうことなのか」の深層に迫る、自身の体験を踏まえた「当事者研究」。
自分だけのものであるはずの感情を、多くの人に共通する「言葉で表す」ことなど、どうしてできるのだろうか。そして、人に「伝える」とはどういうことなのか――。
言葉、存在、コミュニケーションをめぐる思考の旅が始まる。
【目次】
■はじめに
■1章……それぞれのタイムラインを生きるしかない——定型発達という呪縛
■2章……胚胎期間という冗長な生き延び方
■3章……社会なしに生きられないが、社会だけでは生きるに値しない
■4章……自律と自立を手にするための学習
■5章……絶望を冗長化させる
■あとがき
著者について
尹 雄大(ゆん・うんで)
1970年神戸市生まれ。インタビュアー&ライター。政財界人やアスリート、アーティストなど約1000人に取材し、その経験と様々な武術を稽古した 体験をもとに身体論を展開している。
主な著書に『さよなら、男社会』(亜紀書房)、『異聞風土記 1975-2017』『親指が行方不明』(以上、晶文社)、『モヤモヤの正体』(ミシマ社)、『脇道にそれる』(春秋社)など。