ニュー・ダッド ――あたらしい時代のあたらしいおっさん
木津 毅 (著)
出版社 : 筑摩書房
発売日 : 2022/8/1
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 256ページ
寸法 : 13.1 x 1.7 x 18.8 cm
時代は変わった。だからこそ、
〈男らしさ〉を乗り越える
「ダッド」たちを愛したい!
おっさん好きのゲイが真面目に、ときめきながら考えるこれからの「父性」「男性性」
「おっさん=古いもの、いまの社会の悪しき土台を作ったもの」とみなされる今日この頃。
それならいま「おっさん」はどこへ行くべきなのか?
国内外のポップカルチャーをヒントに、「あたらしいおっさん=ニュー・ダッド」たちの姿を見つめるエッセイ。
ドラマ『ストレンジャー・シングス』、 映画『20センチュリー・ウーマン』、ブルース・スプリングスティーンやボン・イヴェールといったミュージシャン、 ゲーム『Detroit: Become Human』、漫画『クッキングパパ』といったカルチャーの中のニュー・ダッドたちから、パパ系インスタグラマー、プリキュア好きの「大きなお友だち」といった市井のニュー・ダッドまで。
成熟の先にある優しさこそがセクシーだ。
僕はおっさんの見た目だけでない何か、おっさんが表象する何かにいまも惹かれているのである。
若い男には似合わない、ふさふさとした髭が暗示している何かに……。
どうやらそれが英語圏で「ダッド」と呼ばれている要素であることがわかってきた。
(「はじめに」より)
著者について
ライター、編集者。『ele-king』『ユリイカ』などで音楽や映画、ゲイ・カルチャーを中心に執筆。『ミュージック・マガジン』にて「LGBTQ+通信」を連載。編書に田亀源五郎『ゲイ・カルチャーの未来へ』(ele-king books)。