世界を変えた建築構造の物語
ロマ・アグラワル (著), 牧尾 晴喜 (翻訳)
出版社 : 草思社
発売日 : 2022/9/27
言語 : 日本語
単行本 : 311ページ
重力、火災、災害、環境問題…
建物はたくさんの物理的な困難に耐えられるよう、
長い歴史をかけてそのための技術を蓄積してきました。
それらの発見は、どのようにして生まれたのでしょうか。
本書は、自身が西ヨーロッパイチの高さを誇るビル「ザ・シャード」の
構造を担当したエンジニアが、人類の構造的な発明の歴史を、
豊富な図版とともに語るものです。
また、自身の女性技術者としての成長の物語も交えられた、
今読まれるべき建築の物語です。
<目次より>
エンジニアの/としての物語 STORY
建物が支える力 FORCE
炎を防ぐ FIRE
土を建材にする CLAY
鉄を使いこなす METAL
石を作り出す ROCK
空を目指す SKY
地面を飼いならす EARTH
空洞を利用する HOLLOW
水を手に入れる PURE
衛生のために CLEAN
理想の存在 IDOL
最高の橋たち BRIDGE
夢のような構造を実現する DREAM
著者について
ロマ・アグラワル(ROMA AGRAWAL)
構造エンジニア。インド系イギリス系アメリカ人。オックスフォード大学で物理学の学士号を取得した後、インペリアル・カレッジ・ロンドンで構造工学の修士号を取得。西ヨーロッパ一の高さを誇るビル「ザ・シャード」やノーザンブリア大学歩道橋をはじめとして、数々の有名な建造物の構造設計に関わる。英国王立工学アカデミーのルーク賞を含む数々の国際的な賞を受賞している。
牧尾 晴喜(まきお・はるき)
株式会社フレーズクレーズ代表。建築やデザイン分野において、翻訳や記事制作を手がけている。1974年、大阪生まれ。メルボルン大学での客員研究員などを経て独立。一級建築士、博士(工学)。主な訳書・監訳書に、『幾何学パターンづくりのすべて』、『〈折り〉の設計─ファッション、建築、デザインのためのプリーツテクニック』、『箱の設計─自由自在に「箱」を生み出す基本原理と技術』(以上、ビー・エヌ・エヌ)、『世界の橋の秘密ヒストリア』、『あるノルウェーの大工の日記』(以上、エクスナレッジ)などがある。「AXIS(アクシス)」、「VOGUEJAPAN」、「GQ JAPAN」、「GA」といった雑誌で記事の翻訳・執筆も手がけている。