ふたりたち
南 阿沙美 (著)
築響一さん推薦!
最注目の写真家・南 阿沙美が「ふたり」をテーマとした、初のエッセイ集。
踏み込みすぎるちょっとだけ手前で写しとられた人生いろいろ。 こんなふうにまっすぐ人間を見られる南さんがうらやましい。――都築響一
『MATSUOKA!』『島根のOL』で話題の写真家・南 阿沙美による、はじめてのエッセイ集。 友人、夫婦、仕事仲間、親子、人と犬……12通りの「ふたり」の気配を、写真と文章で描き出す。
一番小さくて、一番大きな物語。
関係がそうそう切れない親子、誓うつもりもなかったがなんだかずっと一緒にいてしまうふたり、つかず離れずのちょうどいいふたり。別れたはずがまたくっついたふたり。
(中略)
自分はひとりだなあ、という人が、さみしくならないような本を作りたかった。
それは、私のためでもあった。
私もひとり。この本に出てきた人もみんなひとりずつ。
誰かとふたりになった時に、またおもしろい自分に出会えるように。
私は、そんなふたりをひとり自分の位置から眺めて、写真を撮って、思い出す。
――本書「あとがき」より
著者について
みなみ・あさみ=写真家。1981年北海道札幌市生まれ。2014年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。2019年、写真集『MATSUOKA!』『島根のOL』を刊行。
出版社 : 左右社
発売日 : 2022/11/30
単行本(ソフトカバー) : 204ページ