降福からの道 欲張り指揮者のエッセイ集
井上道義 (著)
「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」
「自分を最も生かせる道」として指揮者になった井上道義が、その稀代の感性で切り拓く仕事、音楽、社会、そして人との出会いや日々の出来事の内に見出す、生きることの意義。
これまで新聞・雑誌等さまざまな媒体に寄稿したエッセイに、書き下ろしを加え1冊に編纂。
自分を十二分に生きる、自分に誠実に生きることに欲張り(?)な随想と実行の記録。
著者について
井上 道義
指揮者。1946年東京生まれ。桐朋学園大学卒業。1971年ミラノ・スカラ座主催グィド・カンテルリ指揮者コンクールに優勝して以来、一躍内外の注目を集め、世界的な活躍を開始する。ニュージーランド国立交響楽団首席客演指揮者、新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督、京都市交響楽団音楽監督、大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督を歴任し、斬新な企画と豊かな音楽性で一時代を切り開いた。シカゴ響、ベルリン放送響、ミュンヘン・フィル、スカラ・フィル、レニングラード響、ベネズエラ・シモン・ボリバルなどにも登場している。 2007年日露5つのオーケストラとともに「日露友好ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト」を実施し、音楽・企画の両面で大きな成功を収めた。2014年4月、病に倒れるが同年10月に復帰を遂げる。2015&2020年全国共同制作オペラ「フィガロの結婚」(野田秀樹演出)、2017年大阪国際フェスティバル「バーンスタイン:ミサ」を自身23年ぶりに、2019年全国共同制作オペラ「ドン・ジョヴァンニ」(森山開次演出)、いずれも総監督として率い既成概念にとらわれない唯一無二の舞台を作り上げている。 2010年「京都市文化功労者」、社団法人企業メセナ協議会「音もてなし賞(京都ブライトンホテル)」、2016年「渡邊暁雄基金特別賞」、「東燃ゼネラル音楽賞」、2018年「大阪文化賞」「大阪文化祭賞」「音楽クリティック・クラブ賞」、2019年「有馬賞」を受賞。2018年9月、日越外交関係樹立45周年記念 NHK交響楽団ベトナム公演を成功に導き、70歳を超えた現在その演奏は益々円熟味を増している。オーケストラ・アンサンブル金沢桂冠指揮者。
出版社 : 三修社
発売日 : 2023/2/2
言語 : 日本語
単行本 : 312ページ