「芸人の墓場」と言われた事務所から「お笑い三冠王者」を生んだ弱者の戦略
平井 精一 (著)
2021年のM―1グランプリで史上最高齢王者となった錦鯉。そのなかでもう一つ注目を集めたのが、所属する事務所「SMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)」の存在です。SMAはお笑い部門を後発で立ち上げ、お笑い部門から撤退する事務所もあるなかで、吉本興業以外で初の三冠<M-1、KOC、R-1>王者を輩出した事務所となり、勢いのある事務所としてたびたび取り上げられています。
本書は、同社のお笑い部門の立ち上げ&立役者である平井氏が教える、SMAお笑い部門の下剋上戦略と平井氏が考えるマネージャー論をまとめたものです。お笑いファンはもとより、新事業担当者やマーケッターなどのビジネスパーソンにも参考になる一冊です。
【目次】
第1章 弱者の戦略 ~後発でも勝つ方法~
・最高の3分ネタとトーク力があれば芸能界を生き抜ける
・SMAはなぜ「おじさん軍団」と呼ばれるのか
・錦鯉が売れた三つの理由 など
第2章 人を育てるマネージャーという仕事
・お笑い芸人のマネージャーの仕事
・連絡の優先順位を上げるためにしていたこと
・マネージャーは勘違いできる職業 など
第3章 平井流・逆境を跳ね返す仕事術
・人付き合いで心がけていること
・芸人のメンタル管理も仕事のうち
・うまくいかないときはすぐに切り替える など
著者について
平井 精一(ひらい・せいいち)
1998年12月SMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)入社。SMA入社後は宣伝業務に携わりながら、同社内の新規事業として「お笑い部門」の創設を提案し、2004年12月「お笑いプロジェクト NEET PROJECT」旗揚げ。翌年2005年4月「第1回SMAトライアウトライブ」を開催。2005年10月に小梅太夫が「NTV エンタの神様」のレギュラー獲得を機に、ヒライケンジ、たいがー・りーと1年ごとに売れっ子エンタ芸人を輩出。2007年にはSMA専用劇場「千川 Beach V(びーちぶ)」を立ち上げ、さらに若手芸人の育成に尽力する。「キングオブコント2012」(バイきんぐ)、「R-1ぐらんぷり2016」(ハリウッドザコシショウ)、「R-1ぐらんぷり2017」(アキラ100%)、「M-1グランプリ2021」(錦鯉)で優勝し、お笑い三大賞レース三冠を獲得。お笑い三大賞レース三冠を獲得した吉本興業の次に達成した事務所となる。
出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター
発売日 : 2023/2/19
言語 : 日本語
単行本 : 208ページ