身近な野鳥アンソロジー 風渡る空に舞って
朱里 コウ (著), 岡田 朔 (著), 汐埼 ゆたか (著), 佐崎 らいむ (著), 佐鳥 理 (著), 美森 萠 (著), & 3 その他
「野鳥×物語」
七名の作家による、七種の身近な野鳥を題材とした、書き下ろしアンソロジー小説。
〇読者対象は中・高生~一般
一般向けの文芸小説ですが、児童文学のような温かさ、希望のある物語です。
〇野鳥の生態がわかるだけではなく、お目当ての野鳥を探し求める臨場感も味わえる!
〇すでに観察歴の長い方も「わかる!」「この感情あるある」と共感できる。
シジュウカラの言語を利用したミステリー、孵化から巣立ちを追った小説もあります。
〇様々な地域の身近な野鳥が題材となっているため、ご当地小説的な側面もあり。
〈風渡る空に舞って・あらすじ〉
高須苺衣(たかすまい)は、地元高知の大学に通い、教師を目指している。うまくいかない日々に疲れ、鷹の渡りを見にいくが一羽も見つからない。畑の真ん中で途方に暮れていると、「鷹を探しているの?」と派手な髪色の女性から声をかけられた。彼女は苺衣の通う大学のよさこいチーム〈とぎの旅〉の振付けをした有名なダンサーで――
〈ずんぐりの青を待つ夜には・あらすじ〉
中学二年生のつぐみは夏休みの二週間、愛知県にある祖母の家に、母と共に滞在している。レビー小体認知症という病気を患う祖母の、身の回りの世話を手伝うためだ。物忘れや幻視の症状が出ていて、優しく、ユーモアに溢れていた祖母は、会わなかった五年で別人のようになってしまっていた。
ある雨の日、つぐみは母から祖母のことを頼まれるが、少し目を離した隙に外に出てしまい、行方がわからなくなってしまった。どうやら以前にも大雨の日、家を出たことがあったようだ。それが想い出の鳥〈ずんぐりの青〉に関係しているのだと知って――
- とりのこ制作室より -
野鳥の出てくる物語をお探しの方にぴったり。
生き物が好きな方、自然を愛する方、鳥好きさんや、野鳥の素敵さを啓蒙したい方。優しい気持ちになりたい方、ヒューマンドラマが好きな方、たくさんの方に楽しんでいただける、文芸小説です。
とりのこ制作室
発売日 : 2023/9/20
言語 : 日本語
単行本 : 272ページ